【株式会社Unito 近藤佑太朗さん】仕事を楽しめれば、人生が楽しくなる

大切な仲間が集って成長していくのが何よりの楽しみ

―はじめに、事業内容と起業のきっかけを教えてください。

起業のきっかけは、小学4年生の時に「二分の一成人式」というイベントです。

イベントのなかで、クラスのみんなに将来の目標を発表する機会があり、経営者だった祖父にインタビューをさせてもらいました。

そこで、経営者って面白い!仕事を楽しめば人生が楽しくなるんだ!ということをはじめて知り、そこから起業を意識するようになりました。

そこから時が経ち、今度は大学生の頃、機会に恵まれてAirbnbの初期の頃を間近でみることが出来ました。Airbnbが新しい市場を作っていく過程を見ることができてとても感動したことがさらに起業への思いを押し上げました。

そして、大学3年生の時に起業をしました。

今やっているユニット(株式会社unito)という会社は、家賃のイノベーションを起こすスタートアップで、新しい暮らしを世の中に広めるべく、サービスアパートメントや民泊、ホテルを自ら運営しつつ、短中期滞在者向けのお部屋探しプラットフォームをやっています。

―具体的にはどれくらいの利用や流通総額があるか教えてもらえますか?

ユニットをリリースしてから、丸3年ぐらい経って、4年目のサービスになりました。流通総額で言うと、月1億円を超えて、倍々で伸びています。前期5億円だったのが、今期は13億ぐらいの年間売上高になっています。

ユーザー数は、昨年の会員登録数が約2万人だったのが、今年は約5万人で、これも倍々で増えています。月間の利用者は、毎月4,500人から5,000人くらいのサービスになっています。

―起業してから、一番よかったことのエピソードを教えてもらえますか?

エピソードというよりも、僕の場合は一緒に働く今の社員や業務委託のメンバーが、大切な仲間になっていてアベンジャーズみたいになっているんです。

「近藤アベンジャーズ」みたいな(笑)

そんな仲間と一緒に働けることが、毎日良かったなと感じているところです。

それぞれ友達ではなかったんですけど、僕と繋がってくれてどんどんジョインしてくれていて、うちの会社はリファラル率が70パーセントを超えていて、それがめちゃくちゃ楽しいって感じています。

僕自身は、定期的に友達とコミュニケーションを取るタイプなのですが、その中で自分自身や会社の進捗共有をすることで、その時のフェーズで得意な分野の方を紹介してもらったり、一緒にやっていこうという話が出たり、それぞれのタイミングで新しい繋がりができたり、道が開ける瞬間があります。常にいろんな人とコミュニケーションを取ることは、単純に会いたい、集まりたいという思いはありつつ、意識的にしている部分もあります。

自分は運がいい!と思えば、大変なことも乗り越えられる

―事業も面白いですし、近藤さんの人柄も大きいですよね!取締役は大学時代の友人でしたよね?

そうです、僕が学生の頃につくった学生団体の創設メンバーで10年来の友人です。その取締役も友達を呼ぶんです(笑)

彼は、前職の知り合いなども含むと7,8人呼んでいて、僕だけじゃなくて会社としてそういう空気感が出来ているのだと思います。

リファラルで仲間にしていこうという空気感を作れていて、それはスゴくいいなって思っています。

今後はフェーズが大きくなるにつれて、外部の専門家をいれたりすると思いますが、ずっと続けていきたいカルチャーですね。

―逆に起業をして、これは大変とか苦労したというエピソードはありますか?

大変だったことは多くあります。資金調達の苦しさはもちろん、初期メンバーが辞めてしまうとか、業務提携が突然なくなってしまうとか、毎月のように、下手したら毎週のようにあるんですが、僕はあまり大変だと感じない性格なんです。

少し話はずれますが、僕は小さな頃にルーマニアで育ったんです。

ルーマニアで育つ日本人って、歴史上に30人くらいしかいないんじゃないかって思っています(笑)

当時のルーマニアはストリートチルドレンがたくさんいる場所で、そんななかで、日本人ってすごく恵まれてるなって感じたり、いい両親の元に生まれたなと感じたり、「運がいいな」って感じるシーンが数多くありました。その後も、友達に恵まれているなと感じたり、経営者の祖父だったり親戚にも恵まれているなだったり、「自分は運がいい」という思いを経験によって積み重ねてきました。

だから大変なことが起きても「こんなに運がいいのなら毎回諦めないでチャレンジしていこう」って思えるんです。

GSEAは世界を目指す学生に参加してもらいたい!

―いま、GSEAを運営される立場ですが、イベントの意気込みを教えてもらえますか?

僕は2018年の時に出場者として参加して2位になったんですが、その後「EO」というコミュニティの力がに驚かされました。

「EO」がきっかけになって出資や支援もしてもらい僕としてもユニットとしても今があるのですが、これを学生だけではなく、若手起業家に広めたいって強く思っています。「EO」にいる、創業経営者の皆さんはすごく忙しいはずなのに、若手起業家のためならって、すごく時間を使ってくれるのです。

「誰よりも早く世界と勝負する経営者になる」っていうのが今回のコピーなんですが、世界を見る学生起業家をどんどん掘り出していきたいなって思っています。

―最後に、学生起業家に向けた応援メッセージをお願いします!

僕もそうでしたが、学生起業家っていい意味でも悪い意味でも世間知らずだと思います。

今思えば恥ずかしいようなコミュニケーション取ったり、礼儀がなってなかったりとか(笑)

でも、世間知らずのいい意味としては、実はスタートアップ企業にとってはとても世間知らずなことが有利になると思っています。どんどん生意気さを出して、GSEAを踏み台にして成長してもらえたら嬉しいなって思います。

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